年末が近づくと、「一人暮らしだけれど、お正月くらいはおせちを食べたい」と考える方が増えます。ところが、市販のおせちは三段重や二段重など、複数人で分け合う前提の大きさが多く、一人暮らしでは食べきれるか不安になりがちです。
近年は、一人暮らしでも扱いやすい小さめのおせちや、品数を絞った一段重、少量ずつ食べられるセットなどを用意する販売元も増えています。この記事では、一人暮らしのおせちをお取り寄せで用意するときの考え方、サイズや種類の選び方、予約や受け取りの前に確認したい点を整理します。販売内容や価格、受付期間は年ごとに変わるため、ぜひ各販売元の公式ページで最新の情報をご確認ください。

一人暮らしでおせちを用意するときの基本
おせちとは
おせちは、お正月に家族で祝うための料理で、黒豆、数の子、田作り、伊達巻、栗きんとんなど、縁起を担ぐ意味をもつ料理を重箱に詰めて用意するのが一般的です。地域や家庭によって内容は大きく変わります。各地の郷土料理は、農林水産省が「うちの郷土料理」として紹介しているので、地域ごとの違いに興味がある方は確認してみてください(農林水産省 うちの郷土料理)。
一人暮らしならではの悩み
一人暮らしでおせちを用意しようとすると、次のような悩みが出てきます。
- 三段重のように量が多く、食べきるまでに時間がかかる
- 冷蔵庫や冷凍庫に重箱が入らない
- 料理を一から作る時間も道具も足りない
- お正月の数日間に食べきらないと、期限が気になる
このうち、量・保管場所・食べきるまでの日数の3つは、おせち選びで特に差が出るポイントです。買ってから困らないように、先にこの3点を決めてから商品を探すと失敗しにくくなります。
一人暮らし向けのおせちの種類
一段重・小さめの重箱タイプ
一人暮らしでもっとも選びやすいのが、一段重または小さめの重箱に詰められたおせちです。品数が絞られていて、重箱が小さいため、冷蔵庫にも収まりやすい傾向があります。ただし、サイズの目安は販売元によってまちまちなので、ぜひ商品ページの寸法と何人前かの表示を確認してください。
少量の食べ切りタイプ・個包装タイプ
おせちの定番を少量ずつ小袋やパックにした「個包装タイプ」は、食べたい分だけ開けられるので、一人暮らしにも使いやすい形です。保存も分けやすく、お正月の数日間に少しずつ食べる使い方ができます。
おせち風のオードブル・惣菜セット
厳密には伝統的なおせちとは異なりますが、おつまみやオードブルとして楽しめる「おせち風」のセットも販売されています。肉料理やサラダ、洋風の一品が入っていることもあり、和食が得意でない方でも食べやすいのが利点です。ただし、名称は同じ「おせち」でも内容は商品ごとに大きく違うため、詰められている料理の一覧を見て選んでください。
百貨店のおせち
百貨店でもおせちを扱っており、髙島屋の公式サイトでは、オンラインストアで新年向けのおせちを予約できると案内されています(髙島屋 おせち料理)。公式ページの表示では、ご予約はWEB、店頭、電話で受け付けており、WEBでの予約には髙島屋オンライン会員へのご登録(無料)とログインが必要とされています。また、配送での受け付けであること、一部の商品は早期に終了する場合があることも案内されています。
大丸松坂屋百貨店など、ほかの百貨店でもおせちを扱っています。受付期間や商品内容は百貨店ごと、年ごとに変わりますので、気になる販売元の公式サイトで最新の案内を確認してください。
百貨店のほかに、料亭や料理人が監修した重箱のおせちを扱う通販サイトとして匠本舗(かに本舗)があります。公式サイトでは人数の目安で絞り込め、2人前の個食二段重も案内されており、盛り付け済みの冷蔵状態で届くため解凍の手間は不要と説明されています。お届けは12月29〜31日のいずれかで、日付は原則選べない点など、詳しくは次の記事で確認できます。

匠本舗は、カニの通販ブランド「かに本舗」の名でも知られています。カニを探す場合は、次の記事で商品の形や届き方、注文前の確認点を整理しています。





失敗しにくい選び方の基準
一人でも食べきれる量を選ぶ
一人暮らしのおせちで最も大切なのは、食べきれる量かどうかです。「豪華なほうがよい」と考えて大きい商品を選ぶと、年明けのうちに食べきれず、期限を超えてしまうことがあります。商品の説明にある「○人前」や重箱のサイズ、品数を見て、自分の食べるペースに合うかを想像してください。
受け取り方法と日時を確認する
おせちは、年末に集中して配送されます。冷凍で届く商品は、自然解凍に時間がかかるため、食べる日から逆算して解凍を始める必要があります。冷蔵で届く商品は、受け取り日の指定と、受け取れる在宅時間が重要です。配送日・解凍に必要な日数・賞味期限の3つを、手帳やカレンダーに書き出しておくと、うっかりを防げます。
冷蔵庫・冷凍庫のスペースを確保する
年末は、買い出しや作り置きで冷蔵庫が混み合います。注文前に、重箱が入る空きを確保できるかを確認してください。冷凍品の場合、冷凍庫のスペースも同様です。一人暮らし向けの小さい冷蔵庫では、重箱が入らないことも珍しくありません。
庫内を整理できる収納トレーがあると、重箱を置くスペースを作りやすくなります。
一人暮らしの食材のお取り寄せ全般については、次の記事で考え方を整理しています。



おせちには、えびやかに、卵、くるみなど、アレルギー表示の対象となる食材が含まれることがあります。髙島屋の公式ページでも、アレルギー物質については係員に確認するよう案内されています。ぜひ商品ごとの表示を確認してください。
注文前に確認したい項目
予約の締め切りと受付期間
おせちは、販売元ごとに予約の受付期間が決まっています。髙島屋の公式ページでは、WEBの予約期間として9月18日から12月25日までと案内されていますが、これは掲載時点での表示です。販売元によっては、数量限定で早期に受付を終えることもあります。気に入った商品がある場合は、早めに公式ページで受付状況を確認することが大切です。
送料と割引の条件
送料や早期予約の割引は、販売元ごとに条件が異なります。髙島屋の公式ページでは、オンラインストア限定の早期ご予約で送料無料のキャンペーンが案内されていましたが、対象期間や対象商品は変わる可能性があります。期間の終了後に慌てないよう、公式の最新表示を見て判断してください。
配送温度帯と保存方法
おせちは、冷凍で届くものと冷蔵で届くものがあります。冷凍の場合は、冷蔵庫での解凍に半日から一日程度かかる商品も多く、解凍方法の指示は商品ごとに異なります。公式ページの案内に従って、食べる日の前から準備をしておきましょう。保存や加熱を誤ると、食中毒の原因になることがあるため、基本的な注意点も確認しておくと安心です(厚生労働省 食中毒を防ぐために)。
アレルギー表示
アレルギーが気になる方は、消費者庁が案内する表示制度を確認したうえで、商品ごとの表示をチェックしてください(消費者庁 食品表示とアレルギー)。
おせちの注文前に確認したいのは、量・配送日・保管場所・アレルギー表示の4点です。値段や見た目だけで決めず、自分の暮らしに合うかを基準にしましょう。


おせちを無理なく楽しむ工夫
全部をおせちにしない
お正月の三が日をすべておせちで過ごす必要はありません。元日だけおせちを楽しみ、ほかの日は普段の食事に戻す方法もあります。冷凍食品や惣菜を組み合わせれば、飽きずに食べ切れます。冷凍食品の選び方は、次の記事でまとめています。



おせちの一部だけを買う
黒豆、栗きんとん、数の子、伊達巻など、気に入った品だけを個別に用意する方法もあります。重箱セットにこだわらず、食べたい料理を少量だけ用意するほうが、食べ残しの心配は少なくなります。
贈り物や帰省との兼ね合い
帰省する予定がある場合、年末年始に自宅で食べる日数が少なくなります。その場合は、おせちを小さめにするか、帰省前の日に食べきれる量を選ぶ工夫が必要です。実家から送られてくる食材が増える時期でもあるため、保管場所とのバランスにも目を配ってください。
お正月前後の過ごし方と食材の段取り
おせちを届けてもらうだけでなく、前後の食材の段取りも考えておくと、お正月が過ごしやすくなります。年末は仕事や掃除で慌ただしく、スーパーも混み合います。そのため、三が日の主食や飲み物もあらかじめ準備しておくと、おせちとの組み合わせを楽しめます。お雑煮用の餅や、お正月に合う飲み物などは、早めに買い足しておく人も多いようです。
また、お正月休みの期間は、宅配業者の配送が通常と異なることがあります。配送が止まる日や、受け取りができない日を各配送会社の案内で確認し、食べたい日に届くように日付を調整してください。受け取りが年明けにずれ込むと、期待していた日に食べられなくなる場合があります。
おせちは数日かけて少しずつ味わうものとされることもありますが、一人暮らしの場合は、期限を見ながら無理のない順番で食べ進めるのが現実的です。傷みやすい料理から先に食べ、日持ちのする黒豆や昆布巻きなどは後に回す、といった工夫ができます。ただし、日持ちの目安は商品ごとに違うため、同封の説明書や商品ページの表示に従ってください。
一人暮らしのおせちQ&A
Q. 一人用のおせちはいつごろから予約できますか?
A. 販売元によって異なりますが、秋のうちから予約を始めるところが多いようです。髙島屋のように、9月から受付を始める例もあります。最新の受付期間は、各販売元の公式ページで確認してください。
Q. 届いたおせちを食べきれなかったらどうすればよいですか?
A. 賞味期限内であれば、小分けにして冷凍できる商品もあります。ただし、料理の種類によっては冷凍に向かないものがあるため、商品の説明書に従ってください。期限を過ぎたものは食べないようにします。
Q. おせち以外の選択肢はありますか?
A. おせちにこだわらず、お正月らしい食材を少しずつ揃えるだけでも十分です。お雑煮の材料や、縁起物の食材を取り入れるなど、無理のない形を探してみてください。
まとめ
一人暮らしでおせちを用意するときは、豪華さよりも食べやすさと保管のしやすさを優先すると、満足感が得られやすくなります。
- 量・保管場所・食べきるまでの日数を先に決める
- 一段重、個包装、おせち風のセットなど、小さめの商品から探す
- 予約期間、配送日、解凍方法、アレルギー表示を公式ページで確認する
- 全部をおせちにせず、普段の食事と組み合わせる
お正月の食卓を、自分らしく無理のない形で整えるために、早めの情報収集から始めてみてください。



